Wとダブル

よく見かけるシリーズで、「Wチャンス」のようにWと書いて「ダブル」と読ませるものがあります。

ダブルとはご存知のように英語のdoubleが由来ですが、そこにはwの文字はまったく含まれていません。

英和辞典で調べると、doubleは数や価値が2倍とか対という意味で、使われている場面は概ね合っていると思うのですが、問題は発音であります。

中学の授業では、Wは「ダブリュー(ここでは便宜上発音記号を使わずカタカナ表記します)」と教わったはずなんですが、いつの間にかどこでも「ダブル」と言っているんですよね。

 

フランス語をかじったことがある、あるいはそれ以上の方はフランス語のアルファベットではWを「ドゥーブルヴェ」と発音することはご存知かと思いますが(Wがロゴのモチーフになっているワコールのブランドでもそういうのがありました)、それの意味するものは見た目通りで「V VはV(ヴェ)がダブル(ドゥーブル)なのでW」ということなんです(英語はUがダブルでダブルユー→ダブリュー)。

 

いずれにせよ、UやVのダブルがWなので、それを取ってダブルとだけ言うのはどうなんでしょうか。

もともと何かのダブルなのにさらに何かをくっつけて例えばダブルバーガーをWバーガーと表記するとかW酵素と書くのは、よく考えるとおかしなことになると思うのですが。

ちょっと違うようなというか、だじゃれ的なのか勘違いか日本人には言いにくいのが使うきっかけだったのではないかと睨んでいるのですが言語学者ではないので追及はこの辺にしておきたいと思います。

 

発音で言うと、フランスのシャンパーニュ地方で作られる瓶内二次発酵などいくつかの条件を満たした発泡性ワイン(まわりくどい)はフランス語ではシャンパーニュと言い、英語ではシャンペインと言うのに日本ではシャンパンと言っているのはどっちかにした方がいいと個人的には思っています。l

 

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