ノーベル賞と日本

「日本人では3年連続、アメリカ国籍を取得した人を含めると24人目」と読まれたニュース原稿に書いてある(NHK)のノーベル賞受賞者ですが、日本国籍を離れた人をカウントするのはそろそろやめにした方がいいんではないですかね。

別に受賞された方をディスる気持ちはこれっぽっちもなくて本当に素晴らしいことだと思うのですが、受賞理由となった業績の主な研究は海外の施設で行ったという方は多いですし、中には特許の出願の要件で離れなくてはいけないといった事情があった方がいた等事情はいろいろあったみたいですけど、受賞時に国籍が日本でないのに同じグループに入れるのは、日本ではそういう研究環境を整えてあげられなかったのに結果が出たらこちら側の功績にしたがる我田引水風に思えるし、国籍が違うのに自国民のように言うのは「日本人とは何か」という定義が揺らぐと思います。

国籍法とは日本国民たる要件を定めるために憲法10条の委任で制定された法律ですからね。

 

個人に与えられるノーベル賞なのでそれを喜ぶのはいいけど国のお手柄にまでする風潮がそもそも良くないと思うのですが。

さらに言うと「何人(なにじん)だからどうこう」というのも、国籍は単なる属性のひとつであるものに過ぎないのにそこにこだわる狭い了見の気がするんですが。

 

オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない*し、IOCとOCOG(オリンピック競技大会組織委員会)は国毎のメダルランキングを製作してはならないとオリンピック憲章に書いてある**みたいに。

 

また、政府は文化勲章ノーベル賞受賞を受けて決めるといったしょうもないことばかりしてないで、基礎科学に予算をつけるといった長期的視野に立ったことをやっておかないと何年後にはよその国に抜かれてしまいますよ、と言いたくなります。

散々冷遇しておいて決まったら手のひら返しって。

 

*The Orimpic Games are competitions between athletes of individual or team events not between countries.オリンピック憲章1章6の1

**The IOC and the OCGC shall not draw up any global rank per country.同5章57

 

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