死刑制度

かつて週刊少年チャンピオンに「がきデカ」という漫画が連載されていて、主人公のこまわり君(日本初の少年警官)が「死刑!」というのが当時流行りました。

余談ですが、初期のこち亀は「秋本治」でなく「山止たつひこ」名義で描かれていますが(実際にコミックとして出ていますが100話で秋本治になり増刷分から山止たつひこでなくなる)、その元になったのががきデカの作者の「山上たつひこ」です。『江口寿史の正直日記』で知ったのですが、現在は金沢市にお住まいのようです。

 

ほとんど日本から出たことがないので知らなかったのですが、死刑制度がある先進国(と自分で思っている?)のは日本と米国の一部の州で、あとは2015年で執行が多いところから、中国、イラン、パキスタンサウジアラビアアムネスティーの資料にはあります(たくさんやってそうな北朝鮮は非公開)。

この国々と日本は同じグループなんですけどいいんですかね。

世界には国際的に認められている国が195ほど国と地域がありますが、死刑の前月廃止は140、法律上や事実上の廃止国は(制度があるけど執行されていない)102となっています。

何かあると「国際的には」と枕言葉が付きますが、これにはつかないんでしょうか。

 

今日、日弁連が死刑制度の廃止を目指す宣言(と終身刑の導入の検討)をしましたが、被害者遺族の前でそんなこと言えるのかという反論がまた出ていたけど、仮に死刑執行しても被害者から失われたものが戻ってくるわけでなく、そのこととは別々に考えなくてはいけないものではないかと思います。

その人たちは死刑制度の維持を訴えることで間接的に殺人に加担しているということになりますが、犯人(と思われる人)憎しで論理的なプロセスが抜けているように思われます。

もちろん、被害遺族のお気持ちは真っ先に十分配慮しなくてはいけません。そもそも、例えば経済的なものだったりカウンセリングなどをすることなどの精神的なものといった考えうる様々な補償や保障がされているのかというと、現状では不十分だと思います。

 

よく言われる抑止効果にはまったくなっていないことはテレビを見ていると誰でも到達する結論ですし(同じ理屈で軍備増強も効果がない)、一番おそろしいのが冤罪なのに死刑判決、執行されると取り返しがつかないことではないでしょうか。

テレビや新聞で見聞きするだけで私には関係ないと思っていても、冤罪事件についての本を何冊か読むと、普通の人として日常生活を送っていた自分と同じような一般市民が警察の偏見で逮捕され、やってもいないことを自白させられて死刑判決を下されるという例は一件や二件ではありません。

警察も人の子なので間違いはないとは言えないはずなので、間違いをしても「過ちを改むるに憚ることなかれ」の精神だとあまり問題にされないと思うのですが(少なくとも私はそうです)、これもテレビや新聞を見ていると、この人達が警察官なのは何でだと思うような不祥事やその隠蔽が頻繁に行われていることを知ります。

そこまでたどり着く過程でこういう人達が(全員とは言わないけどある程度必ずいる)運悪く関わってでっち上げられてしまってはたまったものではありません。

 

一度刑務所に入ってしまうとどんな扱いを受けているか日本の刑務所は非公開なのでわからず、人権問題上も数々の疑問があると言われています(例えば米国では執行時には被告人の家族や容疑者家族、ジャーナリストなどに公開され、死刑囚といえども人権を尊重された扱いを受けているかが確認できる仕組みがあります)。

 

一生のうちで被害者になるなんて思っている人なんておらず、「テレビの中の話だと思っていたけどある日急にその当事者になってしまった」とおっしゃっている方を以前テレビで見ました。

 

制度自体もそうだし、それを運用するのに関わっている仕組みも問題なので、早く無くなって欲しいと思います。

 

がきデカ 第1巻

がきデカ 第1巻

 

 

 

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