合衆国大統領選挙2

アメリカ大統領選挙は各州で一般有権者による投票で勝った場合、その州の選挙人の人数を総取りできる仕組みでになっていますが、ブッシュvs.アルゴアで過去にもあったような選挙人の獲得数は勝ったものの獲得総数では負けていたのが今回のトランプvs.ヒラリーです。

 

これは最初からこれでいくと決めてやっているのだから(そうなることも起こりうることが過去の例からもわかっている)、終わってからそれについてどうこういうのは間違っていると思いますが、制度改定をしようとしても州の独立性が強い国なので反対にあったため現行のままという背景もあるようです。

 

投票率を調べると、あんなに盛り上がっていたように私には見えた(テレビを通してですが)のに、48.62%で有権者の半分も投票に行ってません(2000年に入ってからの選挙は毎回50%超えでした)。

例えば個人的にはレバレッジ的というか総有権者数における獲得割合が半分以下なのに議席で過半数を獲ることができるインチキだと思っている日本の衆議院議員選挙ですら2014年は52.66%、半分ずつ改選の参議院議員選挙は2013年が52.61%、2016年が54.70%の投票率です。

これですら民意を反映しているとはいえないと言われているので、アメリカ大統領選挙は本当にそうなんですかね。

トランプ支持でも黙っていたり世論調査でちゃんと回答しなかった人が多かった「隠れトランプ現象」などと言われてますが、黙って意思表示してない人はもっといるので実際はどうなんでしょう。

 

しかし、行かなかった人はそのせいで結果が大きく変わりトランプ大統領の誕生に間接的に手を貸すことをしているので、そこは意識して欲しいと思います(あんた誰目線だよと言われそうですが)。

 

要は日本も同じことが言えるんですけど、最低投票率を設定してそれ未満は不成立にしたり、他国でも導入されている義務化も検討した方がいいのではないでしょうか。

そうは言うものの、「行ってくれない人が多いほどありがたい」という閣僚もいるこの国では低いままの方が都合がいいので手をつけられないでしょうけど。

 

 

Mr.トランプ

Mr.トランプ