元号

昭和から平成に変わったのが28年前の1月7日から8日でしたが、いきなりだったのでその後がいろいろ大変だったと思います。

昭和を西暦に変えるには1925年が昭和元年なので昭和の数字に1925(通常は25だけ)を加えて算出していましたが、そこに平成が加わると二元方程式のようになりしばらく思考停止状態でした。平成元年は1989年なので同じ考えでやればいいんですけど。

 

これに代表されるように、西暦か元号のどちらかしか書かれていない場合にもう一方に変換しなくてはいけないことや(例:履歴書)、日常生活で書籍の出版年を確認しようとして奥付けを見た時とかちょくちょく混乱しました。なのでどっちかひとつにしてくれとよく思ったものです。

 

年初めしばらくは、今年が何年かわからなくなることがありますが、それがふたつあるんですからね。

姪など、たまにしか会わない人の年齢はいくつだっけと思い出すと何回かに一回はプラスされ、気がつくと実際と誤差が生じるんですが、西暦や元号もそういうことがたまにあります。

 

人の死亡ごとに元号が変わる(正確に言うと皇位に就いている人が代わった場合)のはちょっと困るのでそれよりは長いこと続いている太陽暦一本にした方がいい気がしましたが、何でも西洋に右ならえでは別に右翼というのではないけどどうかなとも思うんですが、どっちも便利そうだからとりあえず両方持ってようと思い場所を取っている日用品にも似ている気がします。

 

今回は生前退位することが前提で(元号を変えることを先に発表したけど、正式に退位は決まりましたって言ってましたっけ?順序が逆のような)前もってわかっているので平成30年いっぱいまでで平成の元号を使うのはおしまいで、翌年の1月1日からは新しい元号にすることを決めておけましたが、これを踰年(ゆねん:「踰」は越えるという意味)というのに対し、明治以降に天皇崩御の翌日に元号を変えるのを翌日改元というそうです。

(この踰年は昭和から平成に変わったときに読んだ猪瀬直樹の文章で知った単語です。あのとき彼は輝いていた。。。そして彼は今また東京オリンピックの時と同様、大阪万博の誘致に首を突っ込んでいる)

 

いいのか悪いのかわかりませんが、元号を新たに作ることで新しいと思っていた平成ですら(30才ですけど)お役ご免になり、その前にいた昭和はさらに遠ざけられるというのがなんともはや。

 

我が国の総理大臣は事あるごとに「未来志向」という言葉を口にしますが、それは過去をナイナイしたいときに特に用いられ、今回の新元号も多かれ少なかれそういう働きをしてしまうんだという気がします。

 

今回は翌日改元でないので元号を決めてから発表までに時間があるけど、本当はその元号になるはずだった光文みたいに、発表前にマスコミにバレてしまって昭和になったということのようにならないよう注意であります。

『 Hey! Say! JUMP 』2017年カレンダー (講談社カレンダー)