天下り

天下りが悪いのではなくて斡旋がよくないので、自力で民間に再就職するのは官僚としてのノウハウを民間で活かしたり、省内では若手の登用にもつながるのでいい面もあると思います。

 

問題なのが、同期入省でなっても1つしか席がないピラミッド構造の次官レースに負けた場合やそれが背景の肩叩きで早期退職になった人がいるけど受け皿がないため、規制などの名目で自分たちの行き先である独立行政法人をポンポン作るといったようなことがおきていて、官僚がするのは誰の何のための政策作りかということです。

 

取り上げられている法人の名称を変えるだけで同じ図式で表せるものはたくさんあるはずです。

 

天下り先の政府系法人を売却すると国債の半分はなくなるそうです。

事務次官のクビを一瞬で飛ばした安倍官邸「真の狙い」高橋洋一 (現代ビジネス2017.1.23)

 

 

また、みんなやってるけど告発は官邸の気分次第なので、言うことを聞かないと国家公務員法違反だから明らかな違法行為で捕まってしまうので尻尾を振るしかなくなり、それが政治家にとって都合のいい状態になっているのでなくならないようです。

政治家に対してイエスマンばかりの官僚になるということは国民にとってはいいとは思えません。

 

官僚は自分達の食い扶持を稼ぐために働かなくてはいけないけどそれがないので悪事(というより違法行為)に走るという根本構造を変えない限り、国会でああだこうだいってても変わらないのではないでしょうか。

河野太郎予算委員会で「国立大学法人文科省の植民地でないか。国立大学への現職出向をやめるべきだ」と言っていますが、どれだけわかっての発言か知りませんが、ただそういうだけでは何の解決にもなってないと思います。

今迄変えて来なかったのは政治的怠慢と言われても仕方がないことですが、政治家にとってこの構造は非常にうまみがありますからね。

 

東京都みたいにねじれ構造でないのでこの問題は灰色決着の予感が。