加藤さんの本

東京で落語を聴く(落語会に行く)方ならお世話になったことがきっとあるであろうミックス寄席の加藤さんが書かれた本を読みました。

タイトルに「ふたたび」とあるのは『席亭志願』という別の方が書かれた本の中で加藤さんのことが取り上げられているからです。

 

落語会に行っている時はどうしてこういう顔づけなのかとか深く考えたことがなかったんですが、そういったことや落語会を企画する大変さがだいぶわかりました。

個人的には加藤さんは「余人をもって変えがたし」的な存在で、チケット予約時などちょっとだけですがお話したことがありますけど、本に書かれているようにこちらの名前を言っただけで住所が出て来るのは驚きです。

 

落語家や落語のネタについて書かれた本はたくさんありますが、足を運んでいる落語会ってどうなっているか気にしたことはないし書かれたものがなかったので、運営されている方がどんなことを考えているかを知ることもいいのかなと思います。

 

(別に著者の関係者ではないんですが)たくさんの人に読んでもらいたいと思うんですが、ここの出版社の本を何冊か買ったことがあるけどちょっと高過ぎないですかね。

 

紙が厚いけどページ数でいうと新書より少ないのに(判型は四六判でソフトカバー)1,800円(+税)はよほどの落語ファンでないと手に取ってもらえないと思います。

著者は違うけど前の本はAmazonレビューで酷評されてますし(たしかに新聞社の人間が書いたとは思えない文章なんですけど、内容は知っておくべきなんですがね)。

『席亭志願』を読んでなくても『ふたたび』は大丈夫です。

席亭志願ふたたび