誰のための教育か

  昔から何のためにあるのかわからなかった訓令式表記ですけど、まだ存在していたんですね。

外国にはない日本独自の表記方法なので、海外の人から間違えられる原因になっていることや、名前や地名表記、パスポートなどほとんどがヘボン式なのに訓令式を残している意味がわかりません。

訓令式で書くと日本人の間でもダサいと思われますから、使っている人はいないのではないでしょうか。

  なのに、2020年度から実施される学習指導要領改定案に基づき、小学校のローマ字教育が従来の国語だけでなく、新たに教科化される英語でも始まるそうです。

 ローマ字は小学3年の国語の授業で習うことになっていて、そこでは読み書きのほか、情報通信技術(ICT)教育の一環として、コンピューターで文字を入力する操作を学ぶのに加え、20年度からは小学5、6年で教科化される英語でも「日本語と外国語の違い」に気付かせることを目的に、ほぼ母音と子音の2文字で構成されるローマ字について学習することになったようです。

 学校では現在、ローマ字を原則的に訓令式で教えていて、現場の教員からは「いつヘボン式を教えればいいのか」「ヘボン式を教えると子どもが戸惑う」などの意見がありどちらかに一本化すべきではないかという声もあるようです。

 これに対し、文部科学省は「特段の理由がない限り、内閣告示で定められた訓令式で教えることになる」とまたアホなことを言っています。

 

  言葉は伝わってこそなのに間違われるというのは一番あってはならないことで、それだけをとっても訓令式を教える理由は無くなると思うのですが。

  大人だとできるけど、子供の頃は「どっちでもいい」というやつがなかなか受け入れられません。2つ覚えるのも勉強かもしれないけど、将来まったく使わないものはムダなのでその時間を別の勉強に充てられますし、とっととやめて欲しいものです。