NHK等のボカシ

特定の商品名がわからないようにということで、料理番組や情報番組でそういったものを使う際にNHKは商品名をテープで隠したり、映像の場合はボカシを入れています。
民放だと提供スポンサーと競合する商品がロケなどで映った場合(自販機など)や、最近では提供スポンサー名がテロップで表示される際に同時に映っている映像(例えば出演者の服に字が書いてあったり、ロケ番組だと看板だったり)の文字にボカシが入ります。

まず、商品名を隠すことですが、たまにニュースで見るように似たようなパッケージだと真似すんなと裁判になるのでそれぞれ独自のイメージで色なりデザインされていて、はっきり言って商品名を隠してもほとんどの場合はそれがどういうものだかわかってしまいます。
次に隠す手段としてボカシをかけたりそもそも隠そうとする行為についてですが、男性はみんな心当たりあると思いますが、ボカシがかかっていると反対にそこに何があるのかを凝視(正確にいうと目を細めたりピント調整するという無駄な行為)するという、隠そうとした人の意図とは反対の「注目」をするということです。
これは民放の場合も同様で、赤い自販機やシルバーのラベルの瓶ビールにボカシがかかっていると、セコい(心が狭い)スポンサーだなとか、制作は気を遣っているなと反対にいいイメージを持たない確率の方が高いように思います。
普通の風景をそのまま映しておけば視聴者の多くは何も思わずスルーするだろうし、提供スポンサーのテロップを出しているのに背後でボカシがかかると企業名を見ないで視線はボカシの方を向くと思うんですが。
何か調査をして効果が認められたり、スポンサーの誰かがクレームを入れたからやっているんだったらすいませんですが(でも間違っていると思うけど)、番組を作っているテレビ局(や制作会社)側の勘違いや忖度というか変な方への気の遣いすぎの気がします。