サクランボ

ネットで調べるとどこにでも書いてあると後で知ったのですが、サクランボ収穫までの道のりで最も難関なのは受粉なんだそうです。
同一品種間での受粉(自家受粉)ができない(=小さい実がなるけど大きくならず地面に落ちる:生理落下というそう)品種がほとんどみたいです。
そうなると話は二択で、
①自家受粉できる品種にする
②他品種の花粉をつけてやる
ということになります。

①は放っておいてもいいので一番楽ですが、結実率がかなり悪かったり(50%未満)、実が小さめの品種が多いんだそうです。
なので食用には②が理想らしいのですけど、これについてはちょっと細かい話ですがサクランボにはS型遺伝子というのがあり、どの品種でも異なる2つのS型遺伝子の組み合わせからなっていて同一のS型遺伝子同士(例えばS1S2といった組み合わせパターンでも何種類か品種があります)ではダメだということで、遺伝子型が違うかつ開花時期がだいたい同じであることが必要のようです。

サクランボは家で実ってると一石二鳥だわい(タダで入手できる・買いに行かずに済む)と思い木の苗を買って植えたのが20年くらい前のことでしょうか(その間知識に進歩なしで放置)。
本当は苗に注意書きみたいなのがついていたかもしれません。あるいは買って育てようとする人には常識だったとか。
桃栗三年柿八年以外の実がなる植物についての知識がないので、そのうちになるだろうと思いそのままにしていましたが、数年で実をつけはじめましたが、確かに大きくなる前に一斉に地面に落ちた年もありました(生理落下というらしいです)。

↓今年もまあまあ落ちています。

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栗の木もあるので、いわゆる裏年という作物にはよくある実をほとんどつけない年があるという生半可な知識があったから雌雄木があるということは考えたことがありませんでした。知っていたのはイチョウの木くらいです。

それなりの大きさになってくれるということはどこか近くに受粉に適した品種があるということになるけど、それだとあてもなく口を開けて待っているわけだから、いっそのこと敷地内にそういうのを植えた方がいいんですよね。
(人力で花粉をつけるという手段もあるみたいですが、花粉の管理と受粉作業が素人には無理なのでパス)

さっき食べてみましたが、真珠やパチンコ玉くらいというサクランボにしてはだいぶ小さいけど、果肉の状態は食べごろに近いように思えました。

↓接写しているので大きくみえるえけど実際は小さい。

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↓遠目にはまばら

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ということはどうやら今年は受粉しなかったということになるんですかね。

ネット園芸店で商品説明的な情報を読むと、スーパーなどで売っているサクランボは早どりで、食べるなら摘みたての完熟果の方がいいということなんですが、確かに味としては美味しかったけどタネと果肉が半々くらいで、もうちょっとサクランボの部分が欲しいなと思いました。

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