高と髙
昨日の「ひるおび!」だったと思いますが、高安が大関になる話題を取り上げた際にスタジオの図の「たか」の字が違うんじゃないかとデーモンが指摘してちょっとウンチクを語っていました(本名で大関というけど実は字が違うというような内容)。
それによると、本名は「高」安で、いわゆるはしごだか(髙)をシコ名の字に使うことにより、はしごだから昇進にひっかけるというような理由で「髙」安にしたそうです。
私のまったくの思い込みだったんですが、字が出来た順番でいうと髙は高の後で、いわゆる新字・旧字の関係ではありませんでした。画数が多いと自動的に旧字にしてましたけど、この場合は違っていました。
明治時代は「高」しかなかったそうで、「髙」はだいぶ後に出来た俗字なんだそうです。
「はしごだか」もそう見えるというか見立てて後付けでそう言っているわけで、「はしご」は字の成り立ち(高は象形文字です)には関係なく、おりこうさんは使わない方がいい表現だと思います。
これは姓にその字を使っている方にはくれぐれも言ってはいけない話ですが。
前にいた横綱の「曙」の字も、本当は者の横辺りに「ヽ」があるのが正しい字だけど、いつか天下を取るというのに引っ掛けて最初は「ヽ」なしの「曙」にしていたそうで(『お言葉ですが』高島俊男)、験担ぎ商売の方達はこういうのがいろいろあるのでしょうね。