将棋界

残念ながら連勝記録はストップしてしまいましたが、その間いろいろなメディアで取り上げられたので彼を中心に将棋界のことを今までで一番詳しく知る機会だったと思います。

個人的な経験を言えば、小学生の頃に妹に何度も負けたので将棋界からは足を洗って以来、学生の頃に出た『真剣師 小池重明』(団鬼六)、『聖の青春』(大崎善生)からだいぶ経ってからの『8月のライオン』、読んでないけどその前の『ハチワンダイバー』とまあまあ話題になったことはありましたが、ここまで興味をもてたことはなかったように思います。

もちろん生身の棋士では羽生善治が史上初の七冠など数々の偉業を達成したり、最近では株主優待生活で有名になった桐谷さんも元棋士(2007年引退)など割とニュース等に登場することもありますが、何十年に一度の天才の登場だったからでしょうか。

それはさておき、テレビを見ていて思ったのが、将棋界の先輩諸氏がみんな藤井くんのことを「さん」もしくは段位を付けて呼んでいることで、お互いがキャリアに関係なく相手をリスペクトしている姿勢が感じられるのがいいことだなということです。

芸能界(もしくはお笑い)の人たちは芸歴何年かということをちょくちょく言ってマウンティングしているのが、見ている方としてはそんなことどうでもいいのにと思います。

こういう考えがまかり通っているから面白くないのに敬われている人が多いのかなあという気がします。

将棋界は実力がなくなってしまうと引退ですからね。

将棋の定跡 相居飛車