ガトリン(世界陸上⑤)

ボルトに勝ってブーイングだったという記事で、朝原宣治ツイッターで「1度でもドーピングに手を出した選手は世界一になっても英雄になれない」とつぶやいていた(8/6 6:55)のが紹介されていました。

決勝で1位なので世界一になったのは認めるけど、過去の経歴があるので英雄ではないというふたつに分けてとらえています。

ブーイングはした人たちに聞かないと何に対してなのか意図はわかりませんが、過去2回ドーピングで出場停止になっているガトリンなのでその点に対して攻撃する気持ちだとすると理解できるけど、過去の過ちを絶対に許さないのではなく出場の機会を与えるという決まりがあってそれに基づいて出ており、その状況で戦って勝利したんだからもっと讃えてもいいんではないかという気がします。

ダメなら永久に出場停止にすべきですし。もちろん、ドーピングを肯定しているわけではなく更生のチャンスが与えられた者にも等しく評価をすべきであるという意味で言っています。

1回でなく2回というところは若干気になりますけど、より厳しい疑いの目で見られることを承知で出てきているんでしょうから、そこも考慮してあげてほしいです。

スポーツ競技ではないけど、一度の不祥事で永遠にそのことを言われ続ける芸能人とか、何か法に触れることをしてしまったとして法的に罰を受けたにもかかわらず社会的な制裁を受け続けるとか。

差別視している側の人達は全く失敗をしたことがない清廉潔白な人物ばかりなんですかね。違反自体については厳しくあるべきですが、少しでも傷がある人の更生のチャンスを奪い排除すると息苦しい社会になってしまわないかと思うのですが。いつ自分がそっち側の人間になるかもわからないのに。

みんなボルトがラストランなので勝って欲しかったというのはもちろんその通りなんですが、出場選手はボルトに花をもたせてあげるために手を抜いたとしたら八百長だし、勝負の世界だから王者といえどもいつ負けるかわからないのでそれがこのタイミングでもアリだと思います。

自分たちの描いたシナリオ通りでない結果だったからブーイングしたというのはいないと思いたいです。