線はどっちに含まれるか(世界陸上⑧)
卓球台を思い出すとわかりやすいのですが、台を囲むように線が引いてあり、そこに引っかかれば全てインなのでコートに含まれるということになります。
トラック競技で、100m走のスタートラインはどうかというと、みんなその手前手をついて号砲を待っているのでコースの方に含まれるということになります。
走り幅跳びは踏切板があって、その手前に白い太い線があるのでそこで踏み切るんですが、計測は踏切板のところからみたいです。
↓これを見るに、オレンジのところから踏切板ということでしょうか。
これらは全て、線に太さがあるというリアル世界での事情によるもので、幾何学上の概念としては線には太さがないので、たとえば日曜大工で角材を切ろうとして線を引いた場合でも線の上から切るか左右どちらから切るか、はたまたノコギリの厚さはどうかみたいなことを考慮しないと設計図通りにできないということになってしまいます。
KOKUYOが売り出している「本当の物差し」という商品は、線自体の太さをアイデアによって無くしたのと同然の表示の仕方をしています。
毎年やっているデザインコンペの優秀作の商品化らしく、千駄ヶ谷にあるらしいKOKUYO直営の店とネットショップ(これもKOKUYO直営)でしか売っておらず、しょっちゅう欠品していてこの間やっと買えました。