得した話

週刊新潮の連載に、まだ5回目ですが里見清一という医師が書かれているものがあります(ちなみに里見清一とは『白い巨塔』の原作にしか出てこない里見修二の兄由来のペンネームで、新潮社がいい顔をしなかったので山崎豊子に許可をもらったと連載の3回目に触れておられました)。

もちろん医学の話がメインなんですが、今回は落語家の話だったのがもうけものでした。

連載はたいていその人の書く得意分野のテーマを目当てに読むことが多いのですが、他ジャンルの方からの目線での捉え方は興味深いものが多く、しかも落語だったもので。

落語について書かれているの目当てで読むのと、偶然出くわすのとではお得度が違います。

落語との出会いと遍歴から、当代の聴きたい落語家に共通するのは「名前に伝統がついていない(過去の名人の名称を継いだものでない)」というもので、なるほど人気があるのは好き嫌い抜きにしてみんなそうだなと思いました。

詳しくはお盆合併号なので長めに書店に並んでいると思うのでご興味があれば読んでみてください(私はdマガジンで読みました)。

「医の中の蛙」というエッセイです。

週刊新潮 2017年 8/17・8/24合併号 [雑誌]