『幻夏』

見ていない私が言うのもなんですが、「相棒」の何人かいる脚本家のひとりの太田愛という方が書かれた作品(2作目)。

ラジオのゲストで出られていたので偶然知ったのですが、話題はこの本ではなく新刊の『天上の葦』でした。

でも上下本で高かったのでまずは先に出ているものを読もうと思い、文庫化されることを知って待ってから買う(それもKindle版)という私はセコい人間です。

最近の読書といえば、エッセイを中心にした短いものばかりで、物語はもっぱら海外ドラマで味わっていましたけど、久しぶりに熱心に読書しました。

ネタバレしない程度に言いますと司法制度の問題点をテーマにした作品で、昨年覆面本として話題になった『殺人犯はそこにいる』を読まれていると一層楽しめると思います(もちろん読んでおられなくても大丈夫です)。

解説を読むに『天上の葦』には『幻夏』の登場人物が出てくるようです。

幻夏 (角川文庫)

東京新聞の望月さんも尊敬しているとインタビューで答えていた清水潔

殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2)