相撲協会分裂?

昨晩の新ニュースキャスター(TBS しかし、番組名がニュースキャスターとはどういう意味なんでしょうか)で相撲協会の分裂もあるかも言ってましたが、平和に見える落語界でも協会分裂騒ぎがあったことがあります。
これは入門者が多いので落語家になって一定期間経てば自動的に真打ちになれるとした柳家小さんの方針に異を唱えた落語家が協会を脱退したというもので、それが今の落語協会立川流と円楽一門という3派のもとになりました(もうひとつ落語芸術協会というのがありますが、それは最初から別でした)。
落語協会を出た側に志ん朝もいたのですが、出たら寄席に出させないという席亭(寄席のオーナー)のペナルティがあって、自分は大丈夫だけど弟子が困るから頭を下げて戻ってしまい、結局出たグループの勢いが弱まってしまったという結末になりました。
談志一派は弟子が独自の進化をしましたけど、だいぶかかりましたからね。
談志が死んで協会に戻った人もいますし、円楽一門も円楽が死んで芸術協会にまぜてもらう話もあるようです。

毎日わずかな時間でもお客の前で落語ができる寄席という場は何よりも芸の向上にはいいようで、今人気・実力がある落語協会の若手は年間500〜600席落語をするそうですけど、その多くを寄席でこなしているみたいです。
芸に対する哲学や美学はもちろん大事だと思いますが、そういった意味で協会に所属することはそれ以上に重要のようです。

相撲が分裂するのはそういう各地の勧進元の意向もないと興行できないので私は難しいと思いますけど、なんにせよファン不在であってはいけないのでうまいこと収束の方向にいくといいですよね。
最近毎日ちょっとずつ風呂掃除(黒カビ退治)をしていて思うんですが、角界の諸問題は深く根を張ったカビのように根絶するのはなかなかしんどいことのように思います。
時には劇薬を使って根こそぎ退治しないといけないというか。その覚悟がないうわべだけのお掃除だとまた時間が経てば元の状態になってしまっているんですよね。
今回ちゃんとできないともう永遠に無理な気はしますが。
協会の面々が誰も当事者意識がないというか暴力による解決を全然悪いと思ってないので、悪い予感が当たる方向になってしまいそうな。

予感もなにもそれ以前の話ですけど。

↓黒カビにはこれをキッチンペーパーに染み込ませ、ラップでパックすると結構取れます。

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