受動喫煙対策
30日に厚労省が受動喫煙対策の骨子を発表したそうですが、原則屋内禁煙としつつ、既存の小規模店は分煙表示があればOKということにしています。
昨年3月に公表した対策案では例外は店舗面積30平米以下のバー・スナックだったのが、今回は店舗面積150㎡以下で個人経営か資本金5,000万円以下と大幅に後退しています。
そもそもこの基準だと都内の飲食店の9割以上が該当するのだとか。引っかかるのは大規模なファミレスだそうです。骨抜きとはまさにこのことで、こんなものを3月にわざわざ国会に出すのって意味あるんですかね?
そんなに身体に悪いなら売るのをやめさせればいいのにその動きもないし、禁煙しなさいと言ってるくせに所得税の逓減税率導入による税収減を補完してくれる分に当てにしているという側面があって、税収は大事だけど国民の健康はその次ということなんですかね。
これでは国は吸って欲しいのか吸って欲しくないのかよくわかりません。
たばこ農家の票がどれだけあるか知りませんが国会内にはたばこの健康被害に疑問を呈している麻生太郎など禁煙なんてしないぞという議員団がいるようですし、医師会や歯科医師会は全面禁煙を求めていてそっちの票田も大事だし。
オリンピック開催都市はどこも罰則付きの規制をやっているので、少なくともポーズはとらなくてはいけないという感じがします。
これで先進国気取りとは片腹痛いですが、そもそも先進国ではないから分相応というかこのレベルのことをやるのにふさわしいのでいいのかもしれません。
そもそもジャパンライフ加藤厚労相はたばこ族議員だそうで、そんな人をそこのポストに置いてる時点でアベちゃんは受動喫煙対策なんてやる気がないんだと思います。
地方暮らしですけど、美味しいと思うとんかつ屋がランチ時喫煙可(ということは一日中OKだと思われる)なのを知って行かなくなりました。
禁煙にすると客が減るという意見をよく聞くけど、吸える店だから行かないという客もいるんですよね(人口でいうとそっちの方が多いのに)。
吸う人を増やすとその客は早死にして来なくなるから、店を存続させるための長期展望としては大半の店は吸わない客を相手にした方がいいと思いますよ。
もちろんシガーバーみたいなところは別ですけど。