定額サービス化していく世の中②

 ニュースを見ているとラーメン屋で定額制をやっていたり、ゾゾタウンでも定額サービスを始めたなど、いろいろなジャンルで定額制のサービスをやるところが増えてきました。携帯電話キャリアでは随分前から定額制料金は設けていますし。

利用者にとっては毎月必ず利用するものはそれ以上にならないので予算が立てられる定額制は便利だと思います。場合によっては得することもありますしね。

でも、給料の定額制(裁量労働制)は損得で言うと設定額がそれなりでない限りは残業をどれだけしても給料が増えない(残業代が出ない)ばかりか、時間単価が下がっていくという自分の価値が無くなっていく制度のように思えます。

商売でやる以上は儲けがないと企業活動は続けていけないわけで(よく赤字覚悟とか言っているのは欺瞞だと思います)、消費者が得ばかりしていたら会社は倒産してしまいます。

要は、どこかから利益を出さないといけないわけです。定額サービスを提供する場合は得している人もいるけど申し込んだだけで利用していない損している人もいます。提供する側は固定収入が定期的に入ってくることが大きいですよね。

早く仕事を終わらせられれば早く帰れるという理屈ですが、それは絵に描いた餅で実際にはそういうことが難しいのは働いておられる方の多くが思っていることではないでしょうか。何か用事でもないと早く帰れないし、他人にしわ寄せが行くだけの気がします。

労働の定額サービスである裁量労働制も、得してる人はいるけど損してる人の失った利益が回っているだけだし、企業としてみたら一番の経費である人件費を固定費化できることが最大のメリットです。

業務委託ってそういう理屈ですよね。

アベちゃんはコネで入った神戸製鋼で楽ちんな事ばかりさせてもらえてたのにそれを社会人経験としてベースにおいて考えてるのだろうけど、アベちゃんが思っているような現場ってほとんどないのではないでしょうか。

データの取り直しもしないで法案を提出しようとしている姿勢は現実を全く見ようとしていないと思います。

アベちゃんて、何か政策を説明するときにいいことしか言わなくてデメリットのことを全然言わないんですよね。全てバラ色ですみたいなことを言ってますけど、いい大人なんだからそんな嘘っぱちばかりいうのはいい加減やめにした方がいいと思います。

 

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