女性の社会進出

BSでやってる報道1930で、女性の活躍する社会をテーマにした回があったのですがなかなか興味深かったです。
この番組は国会議員や専門家を招いてテーマについて意見を聞くというスタンスでその日あったニュースは番組の終わりに1つか2つ取り上げるだけなんですが、深く知るにはそういう方式の方がいいと見てるうちにだんだん思うようになり、今まで見ていた一般的なニュース番組は見なくなってしまいました。ネットやラジオでその日のニュースは知ってるので支障ありませんし(それでも今までは惰性で見てましたけど)、リアルタイムで見れないのでその時間帯に録画したものを見ているということもありますが。


フランスの内閣メンバーの集合写真が紹介されていたんですが、34人のうち男女比がきれいに半々の17人ずつで、東洋の島国の閣僚の認証式後に撮られたくすんだ1人が紛れ込んでるのとえらい違いでした。
今サウジが話題ですけど、あの国もほとんど男性が動かしていて女性の運転が許可されたのも今年というくらい遅れてるけど、そこと変わらないのかなという気がします。
フランスの内閣の男女比がそうなったのには訳があって、クオーター制といって女性を一定数割り当てなくてはいけないというものを採用してるからなんですが、大きくいうと立候補者数、議席数、閣僚数とそれぞれにクオーター制があって、さらに進んだところ(率が高い)はパリテ、男女同数、最先端ではLGBTの方に議席をというとこまで来てるんだそうです。
世界一進んでるのはウガンダで、憲法では3割女性と決まってるけど、実際の女性議員数は6割で、それが国の発展につながってアフリカの奇跡とかアフリカのシンガポール(ここでもシンガポールが発展の代名詞になってる)と言われてるそうです。


女性が社会進出すると停滞する説があったようですが、途上国で援助する場合、女性にお金をあげた方が有効に使われるんだそうで、なぜかというと女性は忙しいから決定も早いので何に一番使うのがいいかをさっさと決めてるからでないかと言ってました。たしかにおっさん達に渡すとロクなことに使わなさそうですもんね。


アベちゃんは口では女性の活躍する社会と言ってるけど具体的に何をするかは不明で、得意の数値目標を出したり、今は独裁者なんだからああしろというだけで例えば女性議員の割合を義務化することだって簡単なはずですけど、興味がないのかやる気がないのかのどちらかだと思います。
やりたいものがあるときは「この道しかない」とか「何としてもやる」と力強く言ってるくせに。


野田聖子がまだ閣僚だった頃(7月)の国際女性ビジネス会議という場で「女性活躍とか女性が輝くという言葉に違和感。努力や能力をまっとうに認めてほしいというのが本音」と発言してたそうですけど、そんな報道は当時聞いたことがありませんでした。


新橋で街頭インタビューして意見を聞いてましたが、年齢に関わらず女性が活躍することに関しては肯定的な意見ばかりで、進んでないのは国会だけのように思いました。
スタジオには永田町の論理に染まってない女性の一年生議員がいたんですが、子供がいないと言ってるのにそれを推進する国会で働く人が産もうかどうか躊躇する職場であってはならないと言ってる議員がいたのが印象的でした(いちおう自民でした)。


その日だったか前日のネット記事で、育児をどれだけ手伝ったら妻がイクメンと認めるかというアンケートがあって、2割というのが意外でした。


番組オープニングでの議員の紹介で「○歳と○歳の子供がいる」ということを言われていましたが、今回はそこにフォーカスした特集だったからもしれないけどそれって女性が育児をするのが当然という考えに基づいてる気がしました。男性の紹介をする時ってそういう書き方しないですよね。


家事も男性の7倍女性がやってるそうで、家事はアウトソースすべきという意見の議員がいましたが、そこは分担でいいのではと思いましたが男性に任せとくと時々とんでもないことをされるからそれだったら専門家にお願いした方がいいということなのかな。
男性はちょっとしただけでドヤ顔するからそれがイヤなのでしょうか。

↓報道1930より

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