とろみ

昨日のラジオで聞いた話で、 とろみをつけられる自動販売機というものが開発されたというのがありました。
今は病院用らしいのですが、 嚥下が弱くなってきた人の食事(飲料)にとろみをつける目的で、 コーヒーとかお茶を選択したらとろみボタンと粘土を選ぶのだそう です。
脳梗塞になった高齢の祖母が生前家にいた頃にとろみをつける粉末みたいなのがあったのですが、 ドロッとしたら却って食べにくくなるのではないかとその頃から横で見ていて思っていたんですけど、 喉を通過する時に胃に行くか肺に行くかの人生分かれ道みたいなところがあって、 食べ物は胃に行かなくてはいけないからそこを通過する際に気管に入るフタが閉じなくてはいけないけど、 コンマ何秒か遅くなってしまってそれが肺に行ってしまい誤嚥になるため、 落ちるスピードを遅くするためにとろみが必要だという説明を聞いてガッテンしました。
特に飲み物は通過するのが早いのと、 液体だからまとまらないのでとろみをつけることはそういう方にとってはとても重要なんだそうです。


家族にそういう人がいると介護する人はとろみ剤を常に持参してなくちゃいけないし、 飲み物の性質によってダマができやすいものがあったり等調整が大変なので、 だったら飲むのをやめようかみたいな考えになって外出しないことにもつながるから結構大きな問題なんだなということがわかりました。
介護で大変なのは介助で身体を持ち上げるのが1位で、 2位は食事介助なのだそうです。
自販機メーカーの方があちこちにある「手すり」 の感覚になればいいとおっしゃっていたのが印象的でした。