当日の東京は冷たい雨が降っていたことをよく覚えています。
1月7日に崩御なので結構日が経ってますね。
元号が変わるという、当時多かった昭和生まれの人間にとってはじめての経験だったことにいろいろ知識を与えてくれたのは当時はイケイケだった猪瀬直樹の著作だったと思います。
ここから彼は『ミカドの肖像』『土地の神話』『欲望のメディア』と3部作をものするんですが、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作の『ミカドの肖像』に東京の中心にある皇居の存在を指して「東京の中心は空虚である」(地下鉄や道路などすべてそこを避けて通っている)と書いていました。
今はこの3作は読まれていないようでAmazonではお寒い状態になってますが、大正天皇の大喪の礼を書いた『天皇の影法師』は日曜の朝日の書評欄に載ったからか、Amazonではベストセラーのタグがついていました。
猪瀬センセイのデビュー作です。