泥船に乗っている人たち

衆参の閉会中審査を見ていて思ったのが、追及されると肝心なところで「記憶にない」という答弁が連発されたことで、これは後で反証が出ても「記憶違いでした」と修正できるようにという巧みな表現であると同時に、言い切りではないので本当のことは覚えているけど(官僚の出世レースで勝ち抜いた優秀な人たちばかりなのに記憶力もそうだけどそれを補完する記録をとっておかないはずがない。でないと日常業務で「記憶にありません」を連発していたらボンクラ扱いされてソッコー窓際族になっていると思います)言うとマズいからそういう表現にしていると思われます。

今は支持率が低いとはいえまだ安倍政権なので、そっち向いてますよというポーズはしなくてはいけないけど、底に穴があいて浸水し始めている泥舟なのでいつまでも乗っているわけにもいかないからタイミングを見て下船するけど、降りたときにオラはあいつらの仲間じゃねえと弁解しなくてはいけないからそういう含みも持たせた言い方なんでしょうか。

いちおう嘘はついていない形にはなるので良心は咎めないのかもしれませんし、「記憶にない」の回数が忠誠心を表しているように思えたのですが、忠誠心を誓うのはウソを言っても平気な顔をしているアベちゃんにではなく国民に対してなんではないかという気がするのですけど。

官僚は業務遂行マシーン的な面があると思いますが、そこに対しては自身の行動はおかしいという感覚はないんでしょうか。

悪魔からの命令でも王様の言うことは絶対みたいな感じで何でも従うんですかね。

結局そこは安倍内閣になって出来た内閣人事局のせいで生殺与奪権を握られているので、佐川理財局長のように官邸を守る答弁をしていたらご褒美で大出世できますからね。