三遊亭白鳥という噺家

落語ファンにとってはキワモノの位置していたと思いますが、私もかつてはそうでした。
客席の前の方に座るとわかるのですが、彼は高座に上がる前に舞台脇にレコーダーを置いてから登場します。
そういう客がいるのは本人は百も承知で、録音したものを聴き直して実際の高座がどうだったか(特にお客の反応)を知り、そっぽを向いている人を含め聴いてもらうためにがどうすればいいかを考える材料にするのが目的だとインタビューで答えていました。
そのかいあってか、最初は見向きもしなかった客もだんだん笑うようになり、寄席では一番笑ったのは彼ということもありました。
これは政治家の方に見習ってほしいのですが、全能感を持っている人が多いのか(もちろんそれは勘違いで誰もそんな人はいない)、謝らないし、質問されたことに答えないし、聞く耳をもたないのないない尽くしで、これでは支持率も何もあったもんでないという気がします。

↓ジャケットからわかるように月影先生の真似で、ガラスの仮面をパクった噺です

落語の仮面1