東名夫婦死亡事故②

どうやら容疑者に問える罪は過失運転致死傷罪までで、一番重い危険運転致死傷罪は自動車から降りていると構成要件に該当しないのでダメということで、おかしいのではないかという話になっているみたいです(未必の故意殺人罪にという意見もあるみたいですが)。

もちろん死亡事故まで至った事例なので気持ちはわからないでもないですが、法律に決まっている範囲を超えてなんとかして重罪にしてやろう(してほしい)という世論に押されて裁判で判決が出るとそれはあらかじめ定められている法律に基づいて裁くという罪刑法定主義にも反すると思います。

重罪をと思う気持ちまでは内心の自由なのでいいとして、今後そのおかしいとされる部分の条文を変えたり追加するなどの変更で対応というのが法治国家でないのでしょうか。

一時の感情に任せて間違った方向に行きかねない危うさを感じてしまいます。

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