プリウスの踏み間違え事故

昨日、吉祥寺の東急前の横断歩道付近でブレーキとアクセルの踏み間違えと思われる白のプリウスの事故がありましたが、足のペダルの位置が隣同士なこともあるけどそれとは別にプリウスだとシフトの配置がちょっと特殊で間違いやすくそれが原因で起きている事故も結構あるんだそうです。

私がもともと紛らわしいと思っているのが世の中ではみんな「バック」と呼んでいるのにギアの記号は「R」であることです。これはリバースの頭文字なのはご存知かと思いますが、プリウスは「R」の他に「B」に入れるところがあって、これは何かというとブレーキのBなのであります(正確にはエンジンブレーキプリウスはR,D,N,Bの4種類ギアがあるそうです)。

たとえば、フィットだと上から順にP,R,N,D,S,Lと並んでいて通常はDで走りますが、滅多にないけどフットブレーキだと踏みすぎで焼ける恐れがあるような長い坂道だとS(セカンド)に落としてエンジンブレーキを効かせる走り方をしますが、プリウスのややこしいところは減速時に慣性力で発電機を回すことで発電する仕組みなのでバッテリーが満タンになっていないと発電用のモーターを回す抵抗だけで減速しているため擬似エンジンブレーキ効果みたいなことが起きていて、その時は足で踏むブレーキ自体は踏んでもあまり効いていません(全体のトータルの効果としてはブレーキは効いています)。なので、Bにシフトを入れるのは(エンジンブレーキを効かせる必要があるのは)、バッテリーが満タンで長い坂を下るときになります。プリウスのBシフトは間違えないように4つあるうちの3つが縦に並んでいるけどBだけは外して横にあります。でも、Bはエンジンブレーキと言いつつ前に進むギアなのでRよりBの方が後ろのイメージが強いから特に焦っているとき誤ってBに入れてドカン!みたいなことになるようです。それが証拠に国内販売台数でひとけたの順位になるくらい売れていてかつエンジンが2000ccみたいに大きな車でもないのに「プリウスおことわり」という駐車場結構あるんだそうです。よく3ナンバーおことわりという駐車場がありますが、あれは自動車自体が大きい(3ナンバー=2000cc以上)ので普通車のスペースしかとっていないと駐車できないからという合理的な理由からですが、特定の車種を名指しでダメと言っているのはプリウスだけだと思います。

自動車メーカーに弱小はありまでんけど、トヨタは他の自動車メーカーより税制で優遇されてるんですが(献金が多いので)、事故を起こす車が多いんならちゃんとメスを入れていただきたいと思います。

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