相撲界の話

相撲の話はなかなか収束しませんね。
白鵬を中心にしたモンゴル力士のことが悪く言われていますけど、今の幕内って都道府県別だと大阪府が一番多くて5人いるけどモンゴル出身は9人でダントツなんだそうです。
一時期相撲人気が低迷して日本人の入門が少なくなった時に大島親方(元旭天鵬)がモンゴルにスカウトに行って、賃金格差も大きいことなどを釣り文句に連れて来たのが多いのが理由のひとつらしいですけど、日本人が伝統伝統と言っているけどそれを支えたり繋いでいたのが実は日本人でなかったということですが、モンゴルは元々社会主義国で民主化されたものの、農耕民族である日本の相撲と、野生動物を手なづけるためにできたモンゴル相撲とでは発生や進化の経緯など根底に流れるものが違うわけだから、「そこはこうですよ」ということを最初から教えないと今になって違うと言われても直せないのでないかなという気がします(どっちの相撲がいい悪いでなく)。

ただ、せっかく日本人になろうとしていても相手力士が日本人だと取り組み前に大声援だし、自分が負けたら万歳、勝ったらブーイングされるのは相撲中継を見ていると珍しい光景でないので(最近の客のレベルはこんなのが当たり前)、バカらしくなったり反感を持ってしまうのは彼らの立場に立つと当然のことのように思うんですよね。

親方になるには日本国籍取得が必須であることも、日本の相撲がドメスティックなものであり続けるなら島国根性丸出しだけど仕方ない気がします。
まだ各部屋ごとの外国人枠がありますしね。本当は世界に開かれたものになるにはそういう制約を取っ払うといいんでしょうけど、相撲が相撲で無くなってしまう可能性大(乗っ取られるかもしれませんし)なのである程度外国人に閉鎖的なのはしょうがないのかも。

少し前に蓮舫で話題になりましたが、国会議員になるには日本国籍必須という話を親方の国籍の話で出していた人がいたけど、それとこれとは違う話のような。
議員は自国の利益を考えて活動するから国籍は大事だけど、相撲の指導をするのに国籍は関係ないのは他のスポーツで外人コーチがたくさんいることからも明らかだと思います。

それだけ相撲が特殊ということですが、そこになんらかの合理的な理由で裏打ちしないと贔屓目で見てくれる好角家はともかく多くの一般人には支持してもらえない気がします。
一方では神事と言いつつ、格闘技の性格も持っていますしね。