富くじ

去年録画したER(緊急救命室)のシーズン9を見ていたら、登場人物がやたらと「富くじ」と言っていました。

富くじ」という言葉自体は時代劇や落語をよく見たり聴いたりされる方には耳なじみかと思いますけど、舞台は現代のアメリカ合衆国のシカゴで、そこで敢えて「富くじ」という訳語のチョイスには何か深い意味があるのかなと思いました。

辞書で「富くじ」を調べると「江戸時代に流行した一種の宝くじ。寺社などが興行主となり、当たった番号の人に、規定の賞金を与えた。とみ」とあり、「宝くじ」は「地方公共団体に財政資金を調達するために発売される賞金付きのくじ。当籤金品付証票券」(どちらも現代国語例解辞典)とあります。

違ってんじゃないのと言っているのではなく、このドラマの台本の翻訳は上手だと思うのでなぜ「宝くじ」でなく現代劇で耳なじみがない「富くじ」を使ってるのかなあということを知りたいです。

今の日本だったら「宝くじ」とその他の商品(「ナンバーズ」とか「ロト6」)は分けて言いますかね?そういう違いなのかなという気がしないでもないのですがERでは病院の前の路上スタンドでそれを買ってましたので。