志ん朝と一之輔

昨日のたまむすび(TBSラジオ)は月イチの春風亭一之輔の日だったのですが、今年で入門20年だそうで、それにまつわる話題でした。

入門を決めたのでその前に素人最後の落語を見ておこうということで(落語界に入ると客席では見てはいけないことになっているため)、池袋演芸場で昼トリが前年の3月に真打ちになった喬太郎、夜の部は志ん朝という番組(逆だったかも)だったので、入れ替え無しのこともあって小遣いの続く限り行こうと決意して通っていたら3日目に入れ替えになってしまったのだそうです。

確かにこの2人で入れ替え無しだったらそうなるわなと思いますが、80席ほどしかない池袋演芸場は行かれたことがある人は分かると思いますけど、通路や最前列と舞台の間にも人を入れた上、入り口の戸を開けたままでロビーや階段(客席は地下階)、声だけでもいいという客で溢れていたのだそうです(私が喬太郎がブレイクした頃に行った池袋(扇辰との勉強会)でも酸欠になるくらい人が入っていて「ドカッ」と音がして振り向いたら人が倒れていたことがありました)。

志ん朝は火焔太鼓をやったそうですが、その年の秋に志ん朝は亡くなってしまうのをもちろん素人時代の一之輔含め皆知らずに聴き入っていたみたいです。

志ん朝は4月下席の主任を池袋でするのが通例だったそうですが、20年経って今度は自分がその主任をすることになったという話の流れになったものの、ニュースが挟み込まれて都内の寄席は緊急事態宣言を受け入れて休席にするのを決めたそうで、その話は幻になってしまいました。

朝日名人会ですが、志ん朝の一番新しい火焔太鼓の音源です。

古今亭志ん朝1「お見立て」「火焔太鼓」 : 「朝日名人会」ライヴシリーズ 1