立版古

「立版古」という、人生で初めて見た単語が書いてあったのは6日の新聞の全面広告で、サージェントペパーズの50周年記念盤の発売告知の隅でありました。
調べるとそれは「りゅうばんこ」と読むそうで、平面の絵を要素に分けて切り取り、遠近感をつけて並べる(立てる)ことで奥行きを表現するもので、江戸から明治時代にかけて流行ったものなんだそうです。

↓こういう感じです。

 

 



サージェントペパーズのジャケットの多勢の登場人物をそうするものなんですが、なんでそんなものを付けようと思ったんですかね。価値が下がるという発想でそもそも誰も作らなそうですし。
それにカタカナ語でそれを表す言葉ってないんでしょうか(ジオラマという言葉も調べていて見かけましたが、そっちの方が多少ピンときます)。
通常盤はリマスタリングされてきれいな音源になっているようですが、特別盤が6枚組(CD4+DVD+BD)で、どうやったらそんなになるんだと思ったらテイク違いを多数収録するからのようです。

 

昔はテイク違いをよく集めたものですが、流す用というより研究者やマニア向けなので通常盤で十分であります。