8月15日

 今年は特にテレビでの戦争特集が少ない気がするなあと思います。
戦争経験者が年々少なくなっていることもあるけど、 政権があんなのなのにテレビ局のトップはみんなアベちゃんと定期的に食事をしてることが遠因であるような気がします。報ステも最近政治ネタをやらなくなってスポーツばっかりやってると言われ出してますし(プロデューサーが代わったので)。


この時期くらいそのことを考えないと一年のうちで考える機会はないと思います。
(東京は3月10日がありますが)


80歳界隈の方がこのところ次々と鬼籍にはいってしまっていますが、 戦争はいけないと言ってた戦争経験者の彼らがいなくなっていくことでうるさいことを言われなくなったから、 知らない世代の政治家や取り巻きが中心になっておかしな方向に行ってるんじゃないかなという気がします。 中には当時と同じ道を辿っていると言ってる人もいますし。
筑紫哲也がいたら沖縄のことはしつこいくらいに取り上げていたと 思います。


マスコミを締め付けたり自分たちに不利なニュースは流させないということは珍しくないことになってますし、 国のやってることをみんなに秘密にしてみたり、 防衛費と言い換えてますが軍事費もずっと横ばいだったのにアベちゃんになってから増額を続けていますし。 やってることは平和と逆行なのに愛国者と言われてるのはおかしいと思います(言ってるのはネトウヨですが)。


翁長知事が亡くなった事に関して特集をラジオやテレビでやってていくつか見ましたが、 自民県連の幹事長までやっていた翁長さんがキレたことが2度あっ たそうです。
ひとつは沖縄戦での集団自決で日本軍による指示はなかったことにするために教科書からその記述を削除するよう検定で命令が出た時 、 もうひとつはサンフランシスコ講和条約を締結した日は沖縄にとっ ては米軍の支配が始まったのに日本の主権回復の日として両陛下を招いて祝典を開いたということで、 どちらも安倍政権になってからの出来事です。


野中広務はすでに重鎮だったにもかかわらず、 当時県議だった翁長さんに土下座して基地を引き受けくれとお願い したそうですし、 後藤田正晴は沖縄の人に顔向けできないので沖縄の地を踏めないと 言っていたそうですが、同じお願いするといっても「 この道しかない」とか「粛々と」 と言ってるアベちゃんやガースーとは全然違うし、 そんな言い方をされても言われた方も感じ方というか心が動かされ ることはないと思います。


自分のシンパの津川雅彦が亡くなった時もわざわざ記者を集めて会 見(総理経験者や政治家でもないのに会見を開くのは異例) した上に自分のインスタ、ツイッターフェイスブックにも載せても足りないのか総理官邸のHPにまで載 っけたのに対して、 翁長知事の場合はだいぶ時間が経ってから何の心もこもってないコメントを出しただけでした(嫌いだったんでしょうけど)。 SNSには一切載っけてませんし。


そういう人物が長期政権でいることで日本の空気も変わってしまって関心がそういう方向に向かない社会にしてしまったんでないかな という気がします。社会学者の宮台真司がよく言っている「 感情の劣化」と「善悪より損得で動く」ようになり、 経済がよければいいみたいな世の中になってしまったといいますか 。


そういうことにはオレ関係ないわといって目を向けなくなった人が 増えて、 楽しいことしか見たくない風潮になったから戦争関係のことをやっても数字が悪いからやらないとか言って気概ある企画をやる放送人が少なくなってしまったんですかね。
知る機会がなければ無かったことになり、 アベちゃんたちの歴史認識についてのデタラメにもそうなのかなと思ってしまう人が多いのかもしれません。 私が学生時代はそういうのを言ってるのはカルト扱いだったのに、 気づいたらそいつらが大手を振ってど真ん中を歩いてるような時代 になってて。

ホントに終わってると思います。