『黄金州の殺人鬼』

Twitterで知ったいつも愉快なツイートをされる村井さんが訳されているからという、通常とはちょっと違う理由で購入し読みました。

通常はあくまで著者が誰かとか、タイトル(取り上げられているテーマ)で買っています。

当たり前ですけど翻訳は黒子なので決して表には出て来られないのですが、これは殺人鬼を追い詰める著者の物語であり、それを日本の読者に届けようと対象に深く入り込み、それこそその身を犠牲にして訳を紡ぎ出されている村井さん自身の物語という入れ子構造になっているように私には思えました。

 

黄金州の殺人鬼――凶悪犯を追いつめた執念の捜査録 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIII-9)