洗面台
家の汚れた洗面台をそうじしながら考えたことがあります。
自分だけでなく他にもこの洗面台を使っている人はいるのに汚れているのが気にならないのかなと。
気にならない人がいる場合は家の中でまでそういう意識改革みたいなことはやらなくていいと思うので気付いた者がやればいいだけの話ですが、もうひとつ(他にもあるかもしれませんが)の可能性は汚れが見えていないのではないかということです。
加齢とともにものがぼやけて見えたり焦点の合うスピードが遅くなるなどいろいろな現象が起こるようで、近視ではなかった私もそういうことに心当たりがある年齢になってきました。
だったらこの場合も仕方がないので、自分がきれいにするしかないと思えば別にうるさく言ったりする気持ちにもならなくて精神衛生上もいいのですが。
以前、大橋巨泉が「なぜ女性は歳をとると化粧が変わるのか」ということについて話していたことがあって、なるほどそういえばそうだなと思いながら続きを聴いていると、その理由は眼に関係があるということでした(彼の場合はいつも推測でなく断定なのですが)。
機内誌の連載でフェルメール等世界の絵画をテーマにしていた関係でいろいろな美術館を見て回っていた頃に、緑内障の手術をして術後に見えた色が術前の記憶とだいぶ違っていたことをきっかけにそういう結論に達したようです。
(化粧は主に女性がするものという前提での話で、女性の眼だけが加齢の影響を受けるという意味ではありませんので念のため)
似た話に、これは割とよく行われますが、白内障の手術を終えて自宅のいろいろなところを見た時に、自分は今まで何て汚いところに住んでいたんだと驚くエピソードがあります。
自分の中の変化は徐々なのでなかなか気付かないというか自覚できませんが、1日あたりは微々たるものでも積み重なると結構な結果になっているということなんでしょうね。
↓鏡の仕上げにはキムワイプ。理系研究者には常識のものだそうですが、ケバ立ちや紙粉が少なく、フィニッシュにはこれです。もっと広まっててもいいももののような。
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