「アスリートファースト」という欺瞞

久米宏はかなり前から2020年の東京オリンピック開催に反対しているひとりですが、そのことで先日日刊ゲンダイのインタビューを受け、それに対して日本の組織委員会の広報から反論が届いたそうです。

久米宏のインタビューで話した主張は大きく言うと、

①東京は一極集中しすぎなのでこれ以上する必要があるのか。もし開催するなら地方都市などに分散すべき

②東京が37度あった今週の水曜が日付でいうとオリンピックの閉会式の日にあたる(=マラソン開催日)。夏の時季の開催について問題視

というものでしたが、広報からの反論は①には触れず②に関して、

IOC理事会からの提案では夏季のいくつかの期間しか選択肢がなく、そこから選ぶしかなかった(夏以外の開催は認めない)という理由を書いていて、正当性の主張をしていたそうです。

これはすなわちオリンピックの招致することを目的とするもので、「アスリートファースト」は全くのウソであることを自ら白状しています(「語るに落ちる」とはこういうこと)。

IOCは高額の放映権を出してくれるアメリカのNBS(現在2032年までお支払い済み)の意向に従っているだけで、それもよくないけど日本の招致委員会は責任を押し付けているだけなんでないのと久米宏は言っていました。

さらに広島・長崎に原爆が投下された日がまるまるオリンピック開催期間に入るので、そっちに視線を向けさせたくないのではとも言っていましたが(そこは勘ぐり過ぎの気がします)。

〜今日放送のTBSラジオ久米宏のラジオなんですけど」より