火災保険

親戚がそうなって知ったのですが、火災を出して近所に延焼しても火元には賠償義務はないそうで、それは自分のところの復旧で精一杯だろうからという考えに基づいているみたいです(燃えやすい木造建築が多かった時代に制定された条文であることもこういう考えの基になっています)。

なので、延焼での被害防止のために火災保険に入るという目的があるようですが、その発想はずっとこのままなんですかね。

 

火を出した側で考えるとなるほどごもっともですが、もらった側にとってみたらおかしな考えで、自動車やバイクは運転者が事故を起こした場合は相手に対して賠償をするという契約になっているし、相手に被害を与えていることは同じなのに原因によって対応というか保険商品の内容に天地の差がある制度は賠償金額の大きさも大いに関係していると考えられますが(地震のような被害規模が事前に予想できない災害寄りの考え方だと思いますが)、実情に制度があっておらず被害にあった人があまりにも浮かばれないので国や保険会社は検討してほしいと思います。

 

起こした側は法に則って処罰を受けるのは当たり前ですが、いわばもらい事故なのになんでそんな目に遭った方が救済されない世の中の制度(とそれをそういうものだと放置しておいた政府)なのでしょうか。

別に制定経緯の事情を教えてもらっても何にもならないので、今回の被害に遭われた方を特例で早く元どおりの生活に戻して、今後こういうことが起こっても安心な社会にするのが防衛費の予算を積み上げるより先にすることだと思います。

絶対に知っておきたい! 地震・火災保険と災害時のお金