昭和のおしまいに起こったグリコ森永事件。
Nスペの未解決事件でも取り上げられていましたが、その取材班の著したものです。
グリコ森永事件関連の出版物が出ると大抵目を通していますが、新事実(新説ではなく)も取材でわかり、今まで読んだものの中で一番面白かったです。
時代の境目というか、当時は科学捜査といえば指紋捜査までで、DNA捜査が本格的に採用されたのは平成に入ってからという話が印象的でした。
もっとも、指紋を取るために粉を付けるので証拠が汚染されてDNAなんか取れなかったそうですけど。

未解決事件 グリコ・森永事件捜査員300人の証言 (新潮文庫)
- 作者: NHKスペシャル取材班
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/06/28
- メディア: 文庫
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これは映画化が決まったそうです。小説です。
初期のものではこれが面白かったです。
『闇に消えた怪人』と一緒に(先に『闇に〜』)これを読むと楽しめます。
文庫化にあたって書き直しされているので、単行本の方で。単行本は上下巻です。