現代の左義長

うちは田舎も田舎なところなのでそういう波はやってきていませんが、何年か前から聞くところによると左義長で火を使えなくなってきているという話を聞きます。

一番最初は環境ホルモンが話題に上った頃と記憶していますが、燃やすと人体に有毒なガスが出るということでしめ飾りにそういったものの原因になるようなものを使わないという話だったのに、気がついたら燃やすこと自体NGになっていて、新聞で読んだことによると儀式的にほんのちょっとだけ燃やして、あとはゴミ処理場に持っていっているそうです。

 

もともと広い場所でやるので学校のグラウンドが定番だと思いますが、住宅地の中にあると近隣住民から苦情も出る世の中になってきたのでそういう流れは致し方ないんですかね。

 

昔はお札類は家で燃やせないと思い込んでいたので、可燃ゴミを庭で燃やしている私のうちでもそれらはそういうところに持っていっていましたが、都会でそれはなかなか難しかったので正月用のそういうのは用意しなくなりました。

ゴミ処理場で燃やしてるんだったら信心も無くなっているような気がします。そこは自分の手を離れたら関係ないって思うんですかね。

 

火焔太鼓」といっても火は出てこない噺です。

古今亭志ん朝1「お見立て」「火焔太鼓」 : 「朝日名人会」ライヴシリーズ 1